隣のアルファロメオスパイダーsr4さんのブログ

思い立って25年前の中古車アルファロメオ・スパイダー・ヴェローチェ・シリーズ4を購入したのでありのままの日常や体験を綴ります。

アルファスパイダー115 Sr4が同一不具合で間を置かず連続のレッカー 〜予兆・販売店相談編〜

納車後オルタネイター故障だったということで修理をして頂いて、エンジンがかからないという、再度同じ現象が発生してしまいました。

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こちらのGIFはエンジンがかからなくなる現象発生前日に撮った、素人目に予兆にも感じた、何度も急激にバッテリーメーターが落ち込む様子 ですが、営業さん曰く、

オルタネイターからバッテリーに供給され、各部品が電力を取り合う時に起こるふつうのことだから問題ない

と言っていましたが、本当にそうなのかな〜? と疑心暗鬼になってしまっている今日この頃です。

この記事を書くまでに、こういう予兆があったので実は販売店さんと何度も協議しておりました。 納車後から続いている現象ということもあり、やりとりした経緯などもまとめておこうと思います。

中古車購入

  • はじめての外車購入ということを整備士・営業の方双方に伝え、日常使いで問題ないレベルに整備後納車を約束し購入。
    • 納車整備だけでなく前倒しして車検を通して納車してもらった
    • 試運転は店舗内の非常に狭い場所でのみさせてもらえた
      • クリープ現象で進めるくらいの速度で展示車にぶつからないようにハンドルも気を付けて操作するくらいの10〜20mくらいの距離(一般路上はNG)
    • 走行に支障がでないように部品点検や動力部分は時間がかかってもいいのでしっかりお願いしたい旨を伝えた
      • 「納車前にしっかりやるので大丈夫です」と太鼓判をもらって購入
  • 納車は陸送でお願いした

心配性の私は、傷や汚れは現状のままで気にしないけど「機関系・動力系」だけはしっかりして欲しいとお願いし、「まかせてください」という答えをもらえたので、家族を説得し購入できる経緯となりました。こういう経緯もあったなかで、納車後でしか私は車に問題がないかはチェックできないという状況ができたのでした。

納車後の販売店対応と考察

問題発生時の対応

納車後、試運転をしました。 このブログをつけているとおり、異常や異常予知現象が幾つか発生しました。

異常を問い合わせると 現状渡しです という、フレーズを何度も聞き、現状渡し のことについて丁寧に説明してくれました。 特に90年代前半という旧車だからなおさらということでした。

わかりやすく言うと、 手渡した後はお客様の責任となります ということです。 この 現状渡しです という言葉は、これはもう究極的な免責に使われていることがわかりました。

中古市場の不思議なところ

「納車前点検には見受けられない症状でしたので」と言われてしまうと、悪魔の証明にもありますように、見えていないことの指摘はできないので、私の方では何も言えなくなってしまいます。

つまり、納車前にどのようなプロセスや整備をして納車するかが、中古販売店や整備士の腕の見せ所・販売ポリシーということになるでしょう。

入荷してすぐに消耗品を中心に新品中古取り混ぜてごっそり交換。走るには問題ないところまで一気にもっていきましたので、しばらくは私が乗りつつ、気になるところを洗い出していく予定です。

この一文は、とあるお店のブログでアルファスパイダーsr4が入荷した時の紹介文の一部です。 これは初期コストがかなりかかっている事例です。それは車体販売価格に上乗せされることでしょう。

私が購入した時に、販売店へ納車整備の事に問い合わせた時の回答です。

入金が入り次第納車前整備と車検作業に入ります。しばらく試運転したり定期チェックをしたあと納車になります。

とのこと。 納車前の部品交換代は販売店負担(納車前整備代に含まれる)ということになっていました。 こちらは、売れることが決まって入金が済んでから整備が始まります。また、3月末に購入意思を伝えたので4月の 自動車税 が販売店負担にならないようにしたい思惑や、納車を楽しみにしているお客様に、少しでも早く届けたいという想いもあって、迅速にかつ適切な範囲(これが相まってむずい)の時間で整備・観察期間となっていたことでしょう。

どちらにしても一概に良さはそれぞれですね。

購入者の視点で見るとどちらにしても、整備・販売店を信頼しての購入となり、購入後になにか故障や不調な前兆がおきても結果論となってしまいます。

また、これに輪をかけるように、最近ではGooやカーセンサーのようなサイトには レビューシステム というものがあります。ブログやSNSもあります。 Googleで販売店の評判検索*1は購入者なら必ずするでしょう。悪い評価が載った時の影響度は大きく、この 現状渡し という商慣システムが量販店ではない店舗にとっては、現代ではマッチしていないように思えます。

ただ、現状渡し の免責をつけておかないと、強烈なモンスタークレーマーがきた時に対処できないので、リスクマネージメントとして掲げておくというのは理解できます。それに加え、うまくアフターサービスの使い分けができますので、存在の意義は十分あります。

販売店対応の記録

電話のやりとりしつつ、メールで記録を残しつつ話しを進めました。

  • 納車直後から発生しているメーター不具合を何とかして欲しい
    • 対応しますと回答があった
    • しかし1回目の持ち込みでは再現せずでスピードセンサー周りの現状のまま返却
      • 返却後すぐ再現したが、調べたセンサー価格を伝えたのがまずかったのか 現状渡しなので責任持てない の一点張りに営業の方が態度急変
      • 見解を求めたら ウチも従業員を雇っているので利益がないことはできない連鎖反応で完全不動になることもありえるので受付もできない など責任回避の方へ・・・
      • 販売店のその気持ちすごくわかるけど、購入者としては検品できずに途中から一方的にそれだどツラすぎる・・・
        • この話しは続編を書く予定です
  • 電気系トラブルの対応
    • 不具合の予兆が見うけられた
      • 整備士さんに走行中にオーディオ電源が落ちてしまった旨を納車後すぐに伝えてあったのが幸いした
    • 故障した
      • オルタネイター故障とのことで初期不良対応してもらえた
        • 部品保証はあるので持ち込みしてもらえれば 念のための初期不良取り換えはできる というフレーズで回答をもらった
        • セカンドオピニオンで診断してもらい「これは止まる」と断言され予兆もあったので再度持ち込み依頼を正式にかけた
        • 予兆の様子を撮影と記録に残し整備士さんに事細かく説明と相談した翌日にエンジンがかからないという絶妙すぎる故障
          • こういうこともあろうかと、コンビニや路上でエンジンを切ることはしなかったのだ!!(不幸中の幸い)

上記のやりとりは整備士さんと営業さん双方とすることになるのですが、真摯な対応で親身になってくれる整備士さんと、お店を切り盛りする営業さん。仕事をする上で、顧客窓口に営業さんを据えたり、営業さんと通して要望を受け付けるというのは、良い面もあります。職人さんが仕事で最大限のパフォーマンスを出したり、技術的な提案の引き出しを増やすいとも言われています。(お金や交渉事を技術者と直接すると心理的影響を受けやすいので規模感と工数や実現性の回答に悪い影響があることもある)。 ここでは販売店名の記載は控えますが、それぞれ役割は違いますが、できる範囲で最大限の対応をしてくださる販売店に感謝と頭をさげるしかありません。

だって、本当に低価格で購入させてもらって、もしかしたら赤字になっちゃうかもしれないんですから・・・

中古市場の不思議なところ にも、書きましたが、入庫した車全てを数ヶ月かけて試乗しながらメンテナンスは扱う車台数が増えてくると、やりきれないところもでてきます。そういったなかでも、予見や予防措置を施しておけるかかどうかが、プロフェッショナル性が試されるところで、故障発生確率とアフターサービスや相談に繋がり、それがお店の善し悪しとなってクチコミとして繋がっていくんだなぁと実感しました。

最後に

私自身納得しきれていないところ、事情もわかるが何とかして欲しいと思うところ、感謝しているところなど、心情入り乱れました。 こうやって、記録に書いて自分の考察やその時の気持ちを残してあったので、気持ちも整理でき感情論でやりとりにならなくてよかったです。

以上、駄文でした! 続いて再入庫編へ突入します!

alfaspider115.hatenablog.jp

*1:たいていお店の名前を入れると、「xxx店名 評判」 と自動補完でGoogleサジェストされます

アルファ・スパイダー115の市場欠品部品のスピードセンサーを調べまくった話し

スピードセンサーが10年くらい前に市場から欠品し、2017年現状どうなっているかある程度わかってきたので、まとめてみたいと思います。

スピードセンサーとは?

車のメーターの速度の針を動かす為の信号をメーターに送る為の装置。 もうちょっと補足すると、速度測定のもとになるパルス信号をメーターに伝える電子部品です。

115におけるスピードセンサーの事情

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このNo7の部品です。

Sr4とSr3はセンサーは別物で、Sr4でもATとMTでも別物。 特にSr4 ATでは故障になりやすく、鬼門のひとつになりかけているそうです。

市場動向について

  • 2000年代前半
    • 2〜3万円くらいで入手可能だった
  • 2005年ごろ メーカー欠品部品となる
    • 部品プレミア化
  • 2010年ごろ 別メーカー互換性部品が存在した
    • 互換性というのがマセラッティだったから高かったんだよ(後日エントリー書く予定のかかりつけを決めた整備店より)
      • という話しを聞いて驚愕した...
    • しかしこの互換部品も欠品となる
  • 2017年
    • とにかくセンサー部品が存在しない
    • 中古を部品どりというにも潰す車体自体がほとんどでてこなくなっている(某アルファロメオ専門店A 電話問い合わせより)

つまり、初代モデルのアルファ・スパイダー・ヴェローチェの最終型は、活きた化石という車になりかけているということです。

問い合わせで得られた情報

<某ヴィンテージアルファ専門店B>

残念ですがございません。10年程前に最後の1個を販売して以降、供給が止まったままで新入荷もありません。車検の継続ができないので当社ではATモデルの御客様はいなくなっていますし取引先業者でもこの部品には困っているようです。現在御客様がいないので詳細確認していませんが、数年前にスーパーカー用で「部品自体はが同じで配線の出方が違う」ものがあると言われました。価格は当時の純正品より高く5万円くらいするようですが、現在入手可能かどうかを調べることはできます。

<センサー専門店>

AT(トランスミッション)のスピードセンサは取り扱っておりません。クランク角センサは取り扱っております。

<イギリスのアルファロメオパーツ取扱店>

I don't have that part or any alternatives sorry!

絶望的です。

唯一見つけた希望

ドイツのショップで見つけました。

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www.alfa-service.com

CONVERSION KIT SPEEDOMETER SENSOR SPIDER 1990-93, INCLUDED NEW SPEEDO METER CABLE,REPLACING

一応、 Sr4 AT用のスピードセンサーはありますか? と問い合わせしてみたら 純正部品はないけど修理キットあるよ っていう回答。

Thank you for the trust in our company. Sorry, this part is no more available but we have a kit to modify it. Please kindly have a look to our web shop under www.alfa-service.com Then please kindly search for the part 1004130. This is a kit to modify the old one.

今も販売中で、約200EURで欠品前くらいの価格ですし、これで修理ができるとしたら救われる人はいっぱいるんじゃないでしょうか。 センサーの修理ポイントを私に情報を出し惜しみせず教えてくれた、アルファロメオ専門店の方に敬意を示して、この部品情報もパブリックにしたいと思います。 同製品を 約$400 でとり扱っているもう1店舗も見つけました。

アルファロメオを専門に扱っている方ならこれでなんとかなるか、わかるものでしょうか? もしよければ、コメントもらえるとうれしいです。

灯台下暗し

あれだけ探しても見つからなかった部品なのに、日本のショップで在庫品が見つかりました。

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コレを逃したら手に入らないと思ったので、高かったのですが購入しました。 私が購入してしまったので、在庫は現時点で残り1個だと思います。

まとめ

  • スピードセンサーは中古を含め世界的に絶望的なほどない
    • 日本・世界のネットオークションでも存在なし
  • コンバージョンキットで修理できるかはやっていないので未知数
    • 唯一の希望の星だと思います

2017月7月10日 追記

スピードセンサーがOEMにより一般流通で手に入るはいることがわかりました。 追加のエントリーを書きましたので、スピードセンサーを求めている方は下記エントリーを見てください。

alfaspider115.hatenablog.jp

2018年4月30日 追記

コメントをくださったmizさんがalfa-serviceで販売されている修理キット(CONVERSION KIT SPEEDOMETER )を使った交換をブログエントリーで、紹介されていています。91年式(SR4)マニュアル車で使用できるそうです!!

mizuai.com

全塗装をすると幾らになるのか?

中古市場を見る限りでは、アルファロメオ・スパイダー・ヴェローチェ(SR4)は5色がメインでした。

  • レッド
  • ブラック
  • グリーン
  • シルバー
  • ホワイト

全塗装を施してある車だと備考に 60万円かけて全塗装済み などと書いてあり「割高で高いなー」と思っていて、この間故障した時に購入店で塗装の話をしたら

ウチなら好きな色に35万円でできますよ

と言われ衝撃を受けました。いや、それでも高いのですけどね。 下記のデュエットの色がカッコいいなーと思っていたので、レッドではなくネイビーに塗り直してもらうのもいいなと思っていたり。 内装がブラックだからネイビーが引き立っているかもしれなく、タン色のシートや内装と合うかどうか。

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とはいったものの、35万円というのはそれなりのお金なので、5年くらいは何か特別収入でもない限り無理そう。 維持費がどれくらいかかるか次第で、スパイダーを手放さざるを得なくなるかもしれないですし、淡い夢を抱いて人生の楽しみの一つとしておこう。

スピードメーター不調の悪夢が再び

修理から帰ってきてすぐ発生してしまいました。

発生時のシチュエーション

高速道路を2時間ほど運転して、1時間ほど停車後発生しました。あのピョコピョコ動作は不動の前のあがきだったのか・・・(笑) 以前に発生した時も同じような晴れた天候で2時間程度の運転後でしたので、共通性が考えられます。

  • 午前〜午後にかけて2時間ほど走る
    • 夕方くらい不動ときどき動作
  • 翌日のお昼くらい動作どきどき不動?
  • 翌々日の夜すこぶる快調不動なし
    • ぴょこぴょこ動作もなく前と同じく「ぐうぅうー」とメーターが伸びていく感じ
    • 信号で停止するとメーターの電気とバッテリーメーターに明るさに変わりがかわる
      • ブレーキを踏むとカチカチ音がするので電力系に影響してそう
        • ブレーキしたらブレーキランプつくからとうぜんか
      • これが電源供給周りの仕組みなのかな
      • 購入店のメカニックさんが言っていたエンジン用のファンが回り出したりして電気が足りなくなる状態に近い?
  • さらに翌々日の夜に試乗
    • メーターの動き方もぴょこぴょこ感はなく体感的な速度とあった滑らかな動き
    • エンジンの点火した時や走り心地も好調を維持
  • 1週間経った週末に出かけた時に再現…
    • 動いたり動かなかったりが頻繁に起こります
    • 30分を超えるくらいの旅にでかけると発生しやすい?

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翌々日のすこぶる快調時のメーター。天気みたいで微妙だ・・・

ご機嫌があるみたいというのが、まさにイタ車っぽい。

メーター不動について専門店に問い合わせてみました

旧型のスパイダーをはじめ、アルファロメオを専門に扱っているショップに修理対応の問い合わせをしたら、現象に対して所見の見極め方法を教えてくれました。

115スパイダーのATのスピードメーター不良にありがちらしく、スピードメーターセンサーのパルス信号が届いているかどうか?というのが、ひとつ目の切り分け方だそうです。

この切り分けで大きな差があり、センサー不良となってしまうと海外を含め代替えのパーツが市場に出回らなくなって問い合わせた店舗では修理ができないそうです。そもそも部品がなく部品取りの中古品もでてこなくなってきるので、かなり絶望的な状況。

スピードメーターのみの不良ならメーター屋さんに検査・修理をだして、再現すれば修理をしてくださるけど、再現性がないのがこの現象の特徴でやっかいだそうです。また、センサー不良の場合は気まぐれがいつかピタッと不動のままになるというのが定番だそうです。

わかったこと

ひとまず、スパイダー115 ATの鬼門だということわかりました。15年前と25年前ではさらに消耗品系の部品はきつい状況になっているようです。 ポジティブに考えると、今のこの時期に乗れたということで、あと10年後だったら乗るチャンスもなくなっていたかもしれません。 また、世界的にインターネットのパイが浸透し、お店屋さんから消費者まで気軽に売買ができる状況になって、部品と出会える確率も10年前よりやりやすくなっています。

もう少し、様子を見てみて、専門家の力もかりて部品交換でなんとか対応できないかを模索してみようと思います。

2017/07/20 追記

alfaspider115.hatenablog.jp

ついに交換部品の入手先を探しあてたのでフォローエントリーを書きました。

アルファスパイダー115 sr4を中古で購入して1ヶ月も経たないうちに故障した 〜帰還編〜

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修理が完了したということで、車を取りに行きました。

着くとエンジンルームがオープンされた状態で、今回お願いした内容について説明いただきました。

主に

  • メーター不動がたま起こる
  • オルタネイター不良と思われるエンジンが点火しない

の2点でオルタネイターを交換後はバッテリー供給の電圧が瞬間的に落ちる現象は見られなくなったという修理・点検説明を受け、機構の説明やオルタネイターから直接測定する為の線をだしておいたという説明をいただきました。

エンジンを何度か始動していただき、壊れる直前のセルを回した音の違和感もなくなっていました。

スピードメーター不動は再現できず*1手付かずでしたが、販売店の方とメカニックの方の対応はすごくよかったので、距離は遠いのですがまた利用したり相談にのって欲しいと思いました。

高速道路で帰る

前周に高速道路で車が吹っ飛んだニュースをみていただけに、エンジンから火がでたらどうしよう、高速道路でまた止まってしまったらどうしよう。と不安を持ちながらも、エンジンはすこぶる快調で、高速道路を乗り継ぎ2時間ほどの旅から無事帰宅できました。

スピードは70km〜80kmくらいでノロノロ走っており、一度だけトラックを追い越したくらいで、左車線といえどみなさんの邪魔になっていたではないでしょうか・・・

スピードメーター

オルタネイターを変えたからか、60kmくらいまでの針の動き方がかわって、ピョコピョコと忙しく動くようになりました。 針が軽くなったというか挙動不審というか・・・

高速道路で一定の速度で走っていると安定するのですが、一般道では「こんなにも安定しないものか」というくらいでしたので、メーターに不安を感じさせられました。

まとめ

今回の出来事で自分の心の弱さがよくわかりました。 スリルを味わうというのも醍醐味のひとつなんでしょうか?オイル系やハイドロリック系の故障がきたら、目が眩んでしまいそうです。 まだ、「壊れるのがふつう」というアルファスパイダー115との付き合い方をどうしていこうか悩んでいます。

これは購入後にありがちな洗礼と受け取って、がんばっていきたいと思います!

*1:「再現性がない」これが一番やっかいですね

アルファスパイダー115 sr4を中古で購入して1ヶ月も経たないうちに故障した 〜修理完了編〜

2週間ほどで修理完了となりました。

レッカー後の所見ヒアリング

1週間経ったくらいの時に症状の再現性や所見はどうだったか?を電話で確認しました。

レッカー入庫時に説明したとおりの再現性があり、やはり給電系統のトラブルっぽく、測定器で暫く測ると瞬間的に供給?が落ちて(瞬間停電みたいな感じ)、私が伝えたとおりのオルタネイター(ダイナモ・発電機)問題の疑いがあるので、取り換えます。ということ。部品の取寄せに時間がかかりそうなので、暫く時間をもらいたい。との回答がありました。

その他、納車後気になった点も伝えたら、併せて点検・対応くださることになりました。

費用負担の調整

初期不良対応でお願いしたが、本来なら有償対応のところですが、そこは交渉というか1ヶ月未満での症状で納車点検・部品交換対象として気づけなかった点ということで、整備は無償前提で、部品代は私負担か折半か店負担するかなど要相談でということになりました。

高すぎる部品ではないけど安くもないので、市場価格がどんな感じで供給されているか調べました。

購入経路

このあたりで入手できることがわかりました。

業務販売専門ルートなどがあるのかもしれませんが、私が突き止めた事情でいうと リビルド品新品 の二つがあります。アルファロメオクラシックカー専門販売店には問いあわせしていませんが、お値段が高そうなイメージです。

Yahooオークション出品も悪くはなさそう。

次に、海外のアルファロメオクラシックカー専門パーツショップです。

調べてみた限り、このイギリスのショップが一番よさそうで、別途エントリーで パーツ輸入検討 という内容で紹介しようかなと思っています。

www.alfaholics.com

リビルドと互換部品新品

オルタネイターは発電しバッテリーに電源を供給します。 メーカーが製造していないっぽく、リビルドか互換品かになります。仮にメーカー製造純正新品が取寄せ可能だとしてもすごく高そうなので、予算的に無理ですが・・・

www.alfaholics.com

価格:£90(約13,000円)

リビルド品は純正の部品をバラバラにして掃除したり老朽化した内部部品を交換し組み上げたもので、新品同様に動くことが保証されたものです。 中古品の使い回しではありません。パソコンの再生備品に似ていますね。

www.alfaholics.com

This is a new unit and features a built in voltage regulator for simplified fitting and wiring, only two cables to fit!

Rated at 65 amps at 3000 rpm but produces a 75 amps at 3500 rpm and 84 amps peak at 6000 rpm so this offers a useful upgrade over the original equipment Alfa alternator.

価格:£125(約18,000円)

スパイダーにあった設計をしたアップグレード品の新品扱いです。リビルド品と違い値段も若干高いですが、市場価格で言えばかなり安いです。 回転数によって出力が変わるのがどういいのか機械の仕組みは理解はできませんが、このショップが新設計で売っているというのは強い後押しとなります。

市場的のリビルド品の価格

大体世界市場なら2万円くらい。日本なら5万円前後がオルタネイターの市場価格っぽい。日本で安いところだとYahooオークションで4万円前半でした。 ちなみに、ロードアシスタント直後に近場のアルファスパイダーを取り扱っている店にレッカー入庫でオルタネイターを交換した場合の価格の概算を聞いた時は「リビルド品 5万円〜、作業工賃3万〜で、たぶん10万円くらいですよ」とのこと。

修理完了確認のヒアリング

前回の電話から1週間程度経った、入庫から2週間経ったところに電話で一報をいれると、部品交換完了&追加の気になった点も対応してくださったとのこと。現在は

朝や夕方などエンジンを付けたり試乗して、安定的な電気の供給ができているかの動作確認をしているところで、瞬間的に供給できないという症状も交換後は発生が再現していない

という話を聞き、復帰間近となってきました。 費用の件も先方から申し出があって

保証があったとしても今回のケースなら通常だと整備費と部品費用の発生するところですが、引き渡し間も無い諸症状ということもあり、特別に今回はお店で負担するので次からは有償対応でお願いします。

ということで、なんとレッカーから修理までにかかった費用は0円で済み、取りに行くまでの交通費、帰りのガソリン代や高速代の移動費がかかる程度となりました。

翌週末くらいに引き渡しで受け取りにく予定です。

まとめ

部品代も調べて交渉に備えていたのですが、親切な店で本当によかったです。 整備士さんや営業の方の人柄を含め、購入店選定は大事ですね。

この故障シリーズも次回で最後。帰還編で終わりにできそうです。

追記:書きました

alfaspider115.hatenablog.jp

アルファロメオ・スパイダー・ヴェローチェの中古市場をウォッチして傾向を把握した

スパイダーを購入するにあたって中古市場を約半年間(ヴローチェsr4購入前の3ヶ月と後3ヶ月)ウォッチして、購入後の体験も踏まえ気づいたことと、今の自分ならこう判断するというのを紹介します。

6ヶ月みた中でBestだと思ったスパイダーの車体と価格

kakaku.com

https://i.gyazo.com/7d04955827c2e0515021b2d77e3886e5.png

なにはともあれ、結局は具体的にどれがお勧めなの?という疑問もあると思いますので、最初に私がウォッチした中で価格・コンディションなど条件面でベストだと感じた車体を紹介します!それは… こちらです!!

購入後2ヶ月後に発見した車体。

現時点ではまだ売れ残っている様子です。もし誰かが私のスパイダーを115万円で買ってくれたら、私がこの車体に乗り換えたいくらいです(笑) 有償保証も別途つけれるそう。今出している修理対応がいまいちだったら本気で考えようかな。

  • 走行距離:43,400km
  • 価格:116万円
  • 駆動:AT

セールスポイント

1991 アルファロメオスパイダー ヴェローチェ D車 左H 禁煙車 A/T 屋内保管車両 弊社管理車両 シリンダーヘッドフルオーバーホール オルタネーター交換済み 整備多数 ガラスコート施工済み ポータブルナビ ワンセグTV セブリングマフラー 外品CDオーディオ スピーカー ETC シート張り替え済み スペアキー

店主より 当店のお客様が大切に使われていたスパイダーです。 オイル下がりの為、昨年シリンダーヘッドフルオーバーホールしました。 オルタネーター、イグニッションコイル、フューエルポンプ等、消耗品は一通り交換してあります。 内装のシートも張替え済みでもとても状態の良いお車です。 屋内保管のため、外装色もくすみはありません。 ガラスコート施工済み。

市場の傾向と分類

では、続いてつらつらと傾向を書き綴っていきます。

まずは市場のレンジ。グレードは一つだけで、基本的にAT/MTの違いだけです。 ただ私の視点で中古市場にあるスパイダー・ヴェローチェsr4を、主に3つのレンジに分けてみました。

  • 外車もしくはアルファロメオの旧車専門に扱っているお店のハイコンディション系
    • 200万円〜300万円内
  • 良くもなく・悪くもないどこか1点ウィークポイントがある決め手にかける系
    • 100万〜150万円
  • 訳あり・もしくはローコンディションレンジで敷居が低い系
    • 100万未満

それぞれ狙いようによっては魅力があり、どの価格帯でも条件がそろえば満足できるのがアルファスパイダーですね。

部品を交換しているか?

掲載時点で消耗品扱いの部品を交換したかどうかは納車後の走行安定性を大きく左右します。 部員交換リストを明記している車は購入の第一候補に入れるべきだと思います。

100万未満はほとんど部品交換に関して明記がありませんでした。

また、ミラーをクローム(シルバー)またはウッドハンドルに変更してある車は、前オーナーが思い入れやこだわりを持って扱っていた可能性が高く、面倒をみてくださっていた店が引き取って整備後販売しているというケースが多かったように思います。

この2つを狙えば、上物の可能性が高いです。

100万〜150万で部品交換がされている割合は10%〜20%くらいです。この価格帯を初期費用として払えるのであれば、時間をかければ目玉品と出会える可能性があり、コストパフォーマンスは一番あると思います。

200万以上は塗装状態があったり、シート張り替えまでしてある所が多かったです。

シートとダッシュボードに注目

シートのコンディションが悪いと値段が低くなる傾向になっている気がします。 少しだけ値はしますが、海外からシートカバーやシート自身の交換部品が買えるので致命的ではなく、トレードオフの一つに入れてもいいのでは?と思います。シート以外のコンディションもけっこう重要です。

ダッシュボードはひび割れしやすいらしく、交換部品は存在しますが日本市場にはほとんどなく、ヒビが入っていると上物扱いされず、値が下がる傾向にあるように思います。専用のダッシュボードカバーをつけるというのが対応策としてあるようで、エンジン周りの交換部品がされておりひび割れ対策ダッシュボードカバーがされているという、黄金パターンを多く見かけたので、ダッシュボードカバーがあればコンディションをポジティブに考えてもいいかもしれません。(カバーはわざわざ探さないと手に入らないので手が込んでいる可能性が高くなります)

保証はあるか?

150万円までの車にはほとんどついていないことが多いです。購入後1ヶ月程度で諸症状がでることが多いように思いますので、保証は圧倒的なアドバンテージになります。例えば「3000kmまたは3ヶ月間どちらか早い方」というような保証期間となります。保証はつけたくても断られることが多いので、10万円高くなったとしても、安心感として十分元はとれるのではないでしょうか。(車のパーツ交換を自分でできない私のような人ならば)

車の中古保証のことはよく知らなかったのですが、購入店の方が親切に教えてくれました。 一般的には保証付きといっても内容ついては、消耗部品と言われる部品の不具合(例えばオルタネイターやファンベルトのようなもの)は補償対象外になるそう。エンジンはミッションなどの大きな部品が対象で、規約で細かく対象範囲が決められているそうです。メーカーが定めている重要部品保証期間に沿って、中古保証をつけるかどうかの可否を決めているそうです。

お店によっても保証の規定が大きく違うと思うので、購入前に要確認ですね。

走行距離

スパイダーはスピードメーターを交換して利用されているケースもあり、走行距離不明 と表記されていることがあります。これくらいの古さになってくいると、走行距離も大事ですがどれだけ部品交換されたり丁寧な扱いを受けてきたかの方がコンディションに影響するらしく、10,000km程度差なら気にしなくてもいいと思いました。

  • 40,000km〜
    • 付加価値がつく
  • 80,000km〜
    • 標準的
  • 100,000km〜
    • 安さに繋がる

これくらいの単位で値段に影響しているように見えました。本当に40,000km台なの?と疑心暗鬼になります。数千円で距離偽装(交換履歴)がないかをチェックしてくれる車団体が存在しているので、そちらを利用してもいいでしょう。

JAAI 走行メーター管理システムについて

中古車業界の健全な発展と消費者保護の観点から、日本オートオークション協議会が開発したシステムで、オークション会場に出品された中古車の走行距離のデータを蓄積し、データベースとして集中管理  することにより、オークションに出品される中古車から走行メーターに関する不正車輌を排除することを通じ、不正行為を未然に防止することを目的としています。

塗装

オリジナルはポジティブ要素ではありません。赤は特に塗装にダメージを受けやすく、オリジナルだとコンディションがよくない傾向にあるかもしれません。 全塗装済み というのがプレミア感がでます。私のスパイダーは塗装状態が良くないほう*1なので、塗装が綺麗なスパイダーはいいなぁと思ってしまいます。

塗装代金はかなり高いらしいので、塗装状態や凹みや傷は値段に直結している印象がありました。

AT/MT

ATが3割、MTが7割くらいのバランスな気がします。2対8にはならず、時によっては4対6に近い方感覚値です。 値段はどちらでもかわりません。

幌交換をしているショップがあり、5万〜10万程度で交換できるので、幌がボロくても新品に交換するくらいの勢いでもいいかもしれません。私の幌は交換済みで綺麗な方と言われましたが、スクリーンに若干曇りがあり、自分で拭いた時かもしれないですが、かすかなこすり傷があります。

また、折り目もわりとすぐついてしまうので、購入時の幌の状態より機関系がしっかりしているかを重視した方がいいのでは?と思いました。

まとめ

づらづらと綴ってしまいましたが、個人的には150万くらいの部品交換済み、ワンオーナー、ウッドステアリング交換済みあたりしてある車体があれば狙い目で、即問い合わせで現物を見学させてもらいにいくというのがいいのではないでしょうか。

あまり、参考になるかわかりませんが、台数自体も少ないのでいい出逢いがあるといいですね!乗った時のエクスペリエンスは最高なので、きっと購入しても後悔はしないと思います。

*1:これはトレードオフで納得した上で購入した