ナルディ・ウッドステアリングの修理・補修をニスではなくクルミ油で手入れした
来週アルファスパイダーの各パーツ取り付けを行う予定で、ナルディ・ウッドステアリングの手入れを事前に行っておきました。 結果を先に伝えてしまうと...
すごくうまくいき、予算も1,000円以内に収まりました!
素材選び
ウッドステアリングは長く使っていると手と接触する部分の塗装が少しずつ剥げてきます。 私の手に入れたナルディ・クラシックもボロというより、使い込まれたすごくアジがでている代物です。
どうやって手入れをするといいのか?という情報収集から行いました。
全面的にニス仕上げの製品ですが、上部1/3ほどニスが剥げて木が乾いている状態でしたので、薄いニスで上塗りするか、それともいっかい全部塗装を剥がして上塗りするかを調査・検討した結果、大きく失敗する可能性があったので、剥がしはやめて、上塗りする作戦にしました。
古さを活かす
ニスの上塗りをすると継ぎはぎ補修になっちゃうんですよね。 私はこの使い込んだ雰囲気をうまく残しつつ、手触りや色味を修復したいと考え、天然の油で部分塗りすることにしました。
選んだ補修材はこちら。 ウォールナッツオイル。そう、クルミ油です。普段は全く馴染みがありませんよね(笑) 蕎麦打ちの棒などにも使われるそうです。パッケージは化粧品などに近い丸型で届きました。
塗ってみる
綿棒に少量を染み込ませ、少しだけ塗ってみます。 質感は悪くなく、上部右半分ほど塗ってみると元々の色とマッチし馴染みます。 ナルディ・クラシックにはピッタリなチョイスだったようです。
上半分右側を塗って途中の状態だったのが
全体的に色味が復活
こんな感じで明らかに色差があったサイドも
ここまで、色ムラなく補修・保湿完了!
冬場だと数時間で乾くので夜寝る前に塗って起きたら油質が手で触ってもべたつかないくらいになります。 綿棒で塗る時間は1回あたり3分もあればできます。乾かす方が時間がかかります。4度塗りくらいで完成としました。
ついでに金属部分もお手入れ
金属部分もくすみがあったので、ついでに家にあった研磨材で磨いておきました。
これは銀食器とそんなにかわらず、柔らかめの布やキッチンペーパーでよいです。 気をつけたいのが、ニスが塗ってあるウッド部分にだけは研磨材液体を接触させないこと。 剥げてしまってとても悲しいことになります。
心配ならサランラップで巻いておくといいでしょう。
まとめ
購入したくるみ油の1/100の量も使わなかったので、余りまくってしまったけど、邪魔になるものじゃないのでまぁいいかなと。
クルミ油はニスと違って多少ざらつきはありますが、それでも、塗る前と後では大違いです。 このざらつきがどうしても気になる方は、最後に薄くニスを塗ってみるのもいいかもしれません。 *1
上塗りしてもムラができずいい感じになりますので、クルミ油で手入れするというのは、私のような素人が手軽に手をだすのにぴったりでした。
2021/05/04 追記
3年経ったウッドステアリングの状態レポを書きました。
*1:私はやってないのでどんな感じになるのか保証できませんが悪そうではないと思いますよ