隣のアルファロメオスパイダーsr4さんのブログ

思い立って25年前の中古車アルファロメオ・スパイダー・ヴェローチェ・シリーズ4を購入したのでありのままの日常や体験を綴ります。

オイルとバッテリー交換の見学をさせてもらって故障も楽しめた!

先月ロードサービスでバッテリーあがりを対応してもらいましたが、やはりバッテリーが死んでしまったようで交換してもらうことにしました。

エンジンを点火した後にひと踏みでバッテリーが落ちてしまうくらいバッテリーへの蓄電が悪く、二次故障・災害に繋がらないように安全をとってキャリアカーで運んでもらい同乗して「ガラージュ・ド・リュミエール」さんへGO。

バッテリー交換で職人技を見せてもらいました

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BOSCHの「シルバーX SLX-6C」というバッテリーに交換して頂きました。

jp.bosch-automotive.com

メーカー保証期間は2年間とのこと。 保証がきちんと効くし適度な消耗品という理由で、一番グレードの良いものでなくても十分とのことです。 取り扱いメーカーを限定する事で応対も楽になるでしょうし合理的です。

ただ、BOSCHと聞くと老舗の部品メーカーでそこそこいい値がしそうだなというブランドイメージがあったので、軽く調べてみたのですが同じ製品でも店舗ごとの価格帯は幅広いということがわかりました。プリンタのリサイクルカートリッジやリビルド品の用なモノではなく新品ですし、仕入れ先によってクオリティが違うというのはなさそうなのに、オートバックスだけ異様に高いのが謎でした。
たぶんヨドバシで記載されている35,000円あたりが定価だと思うのですが・・・

ガラージュさんのバッテリー部品代の価格は34,xxx円だったので、良心的ですね!

話を交換作業に戻します。

スパイダーを購入した時に、そういえばこんな事を言われた覚えがあります「バッテリーはトランクの端に設置されていてとても狭く安定性がないので、衝撃に気をつけてくださいね。オイルパンも安定性がないです。」と...

スパイダーのバッテリー配置は特殊なんだなぁと思っていたら、そんなバッテリーがさくっと取り外されました。

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バッテリーはネジに加えて針金ワイヤーで補強固定されていたようで、それを再利用する様子もなく、ぽいっと投げ捨てました。

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私には部品が足りなくなっているのか、そういう仕様なのかわかっていませんが、そのまま新しいバッテリーを取り付けると安定しない事がわかると、ガラージュの福山さんは一つ首を捻っておもむろに歩き出し「カーンカーン」と工作を始めました。 まずは太さ1cmはあろう金属の棒をねじ曲げてフック部を作り、ステーとして固定できる部品ができあがりました。5分程度で精度高いものが作れるのは、職人ならではの仕事です。片方も長さが若干違うという工夫もされており、微調整もきちっとして出来上がり固定されていました。

ステーはバッテリーを支え混む形でかなりしっかりされており、これで安定性がないという心配は全くなくなりました。 これがバッテリー取り換え技術に含まれており、ステーは部品代としても含まれておらずバッテリー代金は事前に電話で概算見積して頂いた金額のままで、技術料が驚くほど小額(あってないような金額)でした。

ユーザからすれば合計費用だけが気になるので、部品代だけに目がいかずトータル的に物事がみれる人ならば良さがわかるのではないでしょうか。

つまり、どんなシチュエーションでもしっかりとした仕事をして、預かった時以上の状態で返すというのを普段からされていることが容易に想像がつきます。動作確認チェックの様子も見せて頂きました。バッテリー交換一つとっても自身で安易に安いものに飛びつかず、お願いした判断は良かったなと改めて感じました。

ちなみに、時期的にバッテリーが突然死しやすい季節柄らしく(夏のエアコンなどの酷使+寒暖差による急激なバッテリーの負荷)最近駆け込みが私以外にも何件もあったそうです。

オイル交換で嫌な予兆を発見できました...

よかったというべきか、なんとやら。 先に結論を言ってしまうと、ヘッドガスケットが壊れ始めているかもしれないとのこと。

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今まで自身で自動車を幾つか乗り継いできたけど、実はオイル交換ってどうやってするのかを見た事も手順もわかっていなく、初めて様子を見させて頂きました。
今後のために記録に残そうと思って写真を撮らせてもらっていたら「ブログに載せるの?」と聞かれて、以前にブログでメモがてら体験記的なものをつけていることと、こちらにかかりつけさせて頂いていることもお伝えしてあったが、ご迷惑をおかけする事がでてしまったかな・・・と思ったら、「リフトアップみたいな綺麗な写りしないしこんな所撮らなくていいよー」と、冗談めかした感じで突っ込んでくれました。(笑)
その直後に、「実はこの間そのブログ見てバッテリー交換に来てくれた人がいたんだよ」って言ってくださり、「ご迷惑じゃないですか?」と聞いたら、「大丈夫だよ」と優しく言われ、さらに「ありがとう」的なことも言ってくださり心が暖まりました。
そんなこんなで仕事ぶりの良さを、今回も書けることになって良かったです。 (ご迷惑だったら、かなり割愛するのでそこだけ心配していました)

話を戻すと、車の底からオイルのキャップを抜いた瞬間に一言「これはまずいね水が混入している」とのこと。 ヘッドガスケット周りの異常が起因と考えられる事象で、状況は酷くないけどオイルに水が混じっているのは深刻そうです。 業界的な表現として「オイルがカフェオレになってしまっている」というそうで、もっと酷いとクリーム色になってしまうとのこと。

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オイル破棄の時に底に溜まった若干含まれている水を見せてくれました

アルファロメオ・スパイダー・ヴェローチェのエンジンルームの設計上、ヘッドガスケット を交換するにはシリンダーヘッドを取り外す必要があって大変だそうです。その場合、15万〜20万コース。 こういう話を聞くと、きちんと整備してある素性の良い車を買うのは割に合うんだなぁと実感。

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最悪なケースどうなるかというと、こんな感じです。 私の知識がなさすぎて簡易的なメモと記憶で書いているので間違っているかも知れません。 整備マニュアルをみて「少し勉強した方がいいですよ」とお勧めいただいたレベルです(汗)

  1. エンジンオイルに水が入る
    • エンジンオイルが機能が果たせなくなってくる
  2. クーラントも機能を果たせなくなる
  3. エンジンを冷やせなくなる
  4. エンジンオーバーヒートに繋がる
  5. エンジンがオーバーヒートするとエンジンを取り外して修理することになり100万円コース

怖すぎですね。
エンジンは音を聞く限りすごく言い状態だと言ってもらえているのでそこだけは一安心です。

エンジンのオーバーヒートだけは絶対避けないといけないというのがわかって、自身ができる未然に予防する方法を教えて頂きました。 それが以下の2点です。

  • 長距離運転する時に自身で点検をする
    • オイル量とクーラントの水の量がきちんと量が残っている事を確認する
      • クーラントの蓋はかなりしっかり閉めないとそこから蒸発していくから絶対に注意する事
      • 入れる水は水道水で構わないとのこと

実はクーラントオイル(冷却水)という用語も初めて聞いたので、「オイルと水が混ざっているんですね!」って素で言ったら、笑いながら「違うよ水だけだよ」と教えてくれました。

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絶対になみなみと水をいれては駄目壊れる原因になる。図くらいの少なめな量が適量。

最後にエンジンの回転数をあげてメーターを確認をしていたら、オイルプレッシャー(油圧・ハイドロ系)の調子が良くなさそう事も分かりました。動きや数値が適量ではないっぽい。どこかに逃げてしまっているか、老朽化しているかもとのこと。普段使いで運転する分には今すぐ直さなくてもいい位のものと言っていただいたのですが、自身が以前から気になっていたポイントとも合致して少しだけ安心しました。

エンジンオイルはガラージュさんお勧めのエンジンオイル、Totalの鉱物油20W-50を6本(1Lを6つ)を使って交換してもらいました。

おまけ写真

みんな大好きレッカーの時の写真です。

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伸び縮みする便利なレッカー車(牽引ではなく積載できるタイプをロードサービス依頼電話時にお願いしました)

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同乗は無料で「同乗いいですよー」と軽くOKもらいました3人乗りです

もう慣れたものです。 無理に運転したりして酷くするのは絶対やめた方がよくて、ロードサービスの方も気軽に呼んでくださって問題ない(保険屋さんのことや関係も教えてくれました)とのこと。

ちなみに、私が住んでいる地域はだいたい4つの民間レッカー会社がカバーしているらしく、ほぼ全部(3つ)私は利用経験があるということがわかりました。

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最後にステーでしっかりとネジされたバッテリーに早変わりした写真を

まとめ

メモがてら長々と書きましたが、安心できる整備店にかかっていて良かったなと感じました。 けっこうこのスパイダーに愛着が沸いてきたので、細く長く乗れるように地味にこつこつとメンテしながらうまく付き合っていこうと思います。 たぶん、買った時の状態よりかなりよくなっているはずで、手放す時にはきっと悲劇または名残惜しいかのどちらかになっているんだろうなぁ。