隣のアルファロメオスパイダーsr4さんのブログ

思い立って25年前の中古車アルファロメオ・スパイダー・ヴェローチェ・シリーズ4を購入したのでありのままの日常や体験を綴ります。

初めてアルファロメオスパイダーで大きなオーバーホールをした感想

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またも職人魂が宿る仕事の違いがわかる仕上がりを見せてもらいました。

このタイトル画像に貼ったエンジンルームの仕上り写真でわかるように、実施前とは全く別物となりました。

依頼したのは、ヘッドガスケッド 交換に伴うエンジン上部のオーバーホールです。 これはエンジン自体は組み付けてある状態で行う制約が作業となります。

また、私自身が出せる予算もあったので折角のこの機会に色々まずそうな所はメンテして欲しいがXX万円でお願いしたいと無理を言わせていただき、予算内でできる最大限の事をしていただきました。

予算は12ヶ月点検(所有し始めてから2回目)と併せての実施です。

  • 12ヶ月点検
    • ブレーキ分解点検
    • サスペンション周り点検締めつけ
    • エンジン周り点検(エンジンオイル交換含む)
    • ライト周り点検
  • エンジン内クーラント漏れ修理
    • シリンダヘッド着脱
    • ヘットガスケット取り換え
    • インレットマニホールドガスケット取り換え
    • タペットカバーパッキン取り換え
    • シリンダーヘットオーバーホール
    • 各部品ブラスト清掃
    • パーツクリーナー
    • ボルト・ワッシャー取り換え一式
    • ホースバンド取り換え一式
    • クーラントオイル取り換え

こんな作業をしていただきました。 今回の狙いはシリンダーヘッド内のヘットガスケット取り換えがメインでしたが、クリーン作業にも時間をかけてしてくださいました。

お話を聞いたらざっくりというと流れ

  • 全部品分解
  • 油まみれの部品を1点ずつ清掃
  • 引き続き使える部品(ボルトなども含め)の選定
  • 各部品の磨き(これは職人技でどういう風にしているかは企業秘密とのこと!)
  • ブラスターで塗装
  • 新しい部品を交換して組み付け

はこんな感じで、取り外しをする工程は分解の一部でしかなく手間でいうと「さくっ」とできる類いだそうで、時間をかけて丁寧な仕事をしている部分が、全部品の分解・洗浄・磨きなど数時間かけて行う工程で地道で大事な事だそうです。こういう丁寧な作業をしないとブラスター内に油が入ってしまい、ブラスター工程を行うことができないそうです。単純にガスケットを取り換えるだけでなく周りの部品がきちんと稼働してこれからも使っていけるように手をかけて、丁寧な仕事をしてくださっているのがよくわかりました。

この作業込みの値段なのでオーバーホールの価格は絶対金額としては高いですが、良心的な価格と感じました。

他にも、インレットマニホールドガスケット取り換えが含まれており、以前から気になっていたノッキングっぽい音がインレットマニホールドから来ていると予想されると診断してもらっていましたが、しっかりブラスターまでしていただいており補修をしていただけていると思われます。この点は深く聞かなかったけど「マニホールドもやっておいたよ」的なことを一言言われました。 もう少し予算があれば、やりたかった所は幾つかあったんだけどと言われましたが、私が今回出せる予算では十二分な対応をして頂けたと感謝しております。

そして、エンジンをかけてみると荒さがとれており静かで力強い音になっていて、今のところ上り坂で気になっていた音も聞こえなくなりました。

ガラージュドリュミールさんの仕事っぷりはすごいなぁと改めて実感しました。

そして、エンジンルームの綺麗さにびっくりです。ホースなど部品を新品と見間違えるようなものもありました。ゴム・プラスチック系の部品もチェックもしていただいているはずなので、明らかな劣化がどこかに残っているのでは?という心配がかなり解消されました。これは心理的にも気持ちに余裕がでてドライブに出かけたり維持していく上でかなり影響は大きいです。

閑話休題

今回は壊れたガスケットをの写真を撮り忘れて(とっておいてあるよと言ってくださっていたのに...) 作業はほぼこちらのリンクと同じ作業をされているはず。

www.arese-shonan.jp

実際の作業の様子は見れはしませんでしたが、引き取りに伺った時に若干部品は違うものの75のエンジンオーバーホール最中のものを見ながら説明くださいました。仕組みややっていることはほぼ同じで、エンジンを取り外さず、上部だけをやったとのことこうやって全分解されている過程のものだと見やすくてわかりやすいですね(笑)。

ピストンの様子なども見る事ができて、私のスパイダーのエンジン上部が開いている写真はありませんが十分想像できました。

www.autocar.jp

そして、さらにもう一台入庫されていたブラックsr4の話を聞かせて頂いて楽しかったです。 他人様の車の話なのでここでは控えさせて頂きます。

www.autocar.jp

写真

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引き渡し時のスタンバイ

実施前

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ビフォーその1

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ビフォーその2

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ビフォーその3

実施後

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アフターその1

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アフターその2

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アフターその3(マニホールド)

最後に

梅雨時期の土曜日の引き取りが多い中でもこうやって、古い車がメンテナンスされ続けて乗り続けられているのは感慨深く、私も大事に乗っていきたいなと思う次第でした。