隣のアルファロメオスパイダーsr4さんのブログ

思い立って25年前の中古車アルファロメオ・スパイダー・ヴェローチェ・シリーズ4を購入したのでありのままの日常や体験を綴ります。

キルスイッチでピンチに陥ってしまった話し

お久しぶりです。 みなさまはお元気でしょうか?

私の方はスパイダーともに元気です。

気軽にブログを書けなくなってしまってから随分と筆が進まなくなってしまったのですが、車検後の1年間は快調でした。夏も順調に過ごしていて秋が深まってきた頃でした。

天気崩れていたり週末の予定が重なってしまい、また4週間強スパイダーを動かしていなかったら、バッテリーがあがってしまいました。

ロードサービスでバッテリーあがりを対応していただいたあと、整備でお世話になっているガラージュ・ド・リュミエールさんへ出向きバッテリーチャージをお願いしました.

「またやっちゃったの?しばらく乗らない期間があるんなら、そろそろキルスイッチつけましょうかね。」と、購入から足掛け7年ついに着手する時がやってきました。

二つ返事で「お願いします」と言って、「どれくらいかかりますか?預かりでしょうか?」と聞いたら、「部品はたぶん手元にあるから、バッテリーをチャージしている間にできるよ。」ということで、1時間程度見込んでおけばよさそうということで取り付けをお願いしました。

その間に外出して戻ってくるとしっかり装着されていて、使い方を教えてくれました。

  • この丸い栓をクルクルと緩める
    • そうすると電気が通らなくなる
  • キーを回しても反応しなくなるからすぐわかるよ
    • ACCの状態で回しても機械的には問題ないのでしょうか?
      • 問題ない
  • 逆に栓を締めると通電するようになる

レバーやスイッチでON/OFFでないというのはイメージと違っていて、新鮮でした。 カーオーディオの時間がリセットされる以外は特に困ることはなく、bluetoothで接続していた情報も維持され、自動的に再接続されることがわかって、面倒なことってそんなにないなと思いました。

他の影響はというとアナログ時計は時間が止まってしまうようで、これも普段からよく使う人であれば面倒かもしれませんね。私は車の時計を見ないので「まぁ、いいいかな」と許容できました。旅に出かけるなら自動巻きの時計と同じで、その時に合わせばいいだけですからね。

そして大ピンチが訪れる

そうして、半年ほどたった今日大ピンチが訪れました。 バッテリーは便利な電気製品が使えるという以外に、重要な役目を果たしています。

それは何かというと、エンジンのインジェクションを点火させたり計器ランプの作動という、車を動かすという基点になる仕組みに組み込まれており、ひとたびキルスイッチ周りで問題が起きてしまうと、車が不動になってしまうんです…

今朝出かけようして、起こるべくしておこってしまったできごとをお伝えしますね。

「よーし、エンジンをつける前にキルスイッチを閉めて… と」ところがいくら回しても閉まらないんですよね。むしろ閉めるというよりキルスイッチが抜けてしまいました。

そう、キルスイッチはネジ側でナットの感触が全くないんです。 これは困ったぞと、ナット部品がバッテリー周りに落ちていないかな?と探しても見当たらない・・・ つまり、このままでは車を手押し、またはバッテリー付け替えをしない限り動かすことはできないという事に気づいてしまったんです。

これはピンチだということで、ガラージュドリュミエールさんに電話をしました。 「キルスイッチが緩めすぎて外れてしまったいたようで、ナット部品が見つからなくて何処かに転がってしまってかもしれなくて、どうしたらいいかわからなくて。」と助言を求めました。

そうすると「ナット部は電源ケーブルに直結しているから転がるわけがないから、ケーブルが近くに落ちていない?それをバッテリー部のプラスチックのところに差し込んで挟み込んで、閉めれば大丈夫だよ」と教えてくださいました。

一度、電話を切ってバッテリー周りをみてみると。落ちているケーブルがありました。「これはいけそうだぞ」と、狭いスペースに手を伸ばし接続に成功。

そして、キーをACCの位置に回すと… バッテリーなどの計器類のランプが点灯し通電が確認できました。

そこで、「カン、カンカン、カンカン」という数回鳴る音がやむのをまって、ドキドキしながらキーをひねりエンジンを点火!!

そうすると、インジェクションやセル音も一切せず、「キュン」というヒューズが飛んでしまったかのような音が一瞬して、計器がブラックアウトしてしまいました。鍵を一度抜いて挿し直しても、計器類の通電やランプ表示がされず、身の毛もよだつような悪い予感がしました。

もしかして、もう2度とエンジンが始動することはできなくなってしまうのかと。

ここでもう一度ガラージュさんに電話しました「ケーブルが見つかって、接続してキーをACCにしたら通電はしたんですけど、点火したらシュンというう音とともに計器が落ちてしまって、全く反応しなくなってしまいました」と伝えると、すかさず「それはたぶん閉めが緩かったんだね。緩いとそうなるよ。一気にパワーが流れるんだけどそれで落ちちゃっただけ」とのこと。

つまり、締めなおせばOKで車への損傷はないだろうとのことでした。

そうは言っても自分が他に変なことしちゃっていないかな?と心配になって、煙が出ていないか、どこか音や熱は発生していないかを点検したあと再度繋ぎ直してチャレンジ。

そうすると、ACCにキーをセットするとなんと、「カンカンカン」と計器が点灯し反応しました!なんということでしょう。成功です。

そして、一番大事なエンジンが点くかどうかです。バッテリーがあがってしまっているとセルが回る音がする。どうなるか・・・

と決意を決めてひねりました!

「ドゥルルー」と、セルの空回転なしにエンジンが動きました!! これ、めっちゃ調子いい時のエンジンのつきかたで、エンジン音も快調です。

計器に目をやると、バッテリーのランプが点いたままです。いつものルーティンのとおりアクセルを軽く吹かしてやるとバッテリーランプが消え、計器が示す数値も13〜13.5を示しています。

ガラージュさんには「無事つきました」とお礼と報告のご一報をいれました。

しかし、エンジンは点いたが、ここでぬか喜びしてはいけません。 以前にオーバーヒートしかけたことを思い出し、ヒューズが飛んでいないか・エンジンファンが動作するかを確認して動いていなければ、致命傷を負うことになります。

そこで近くの道路を2〜3km走ることにしました。 GW前の天気がいい週末で25〜25度あたりの快晴です。 エンジンファンの動作を確かめるのにちょうどいい信号が幾つかあり、Stop & Go ができます。高速道路のような直線だと走っているだけでエンジンを冷やす吸気がされるから、街乗りの方が確認作業はピッタリです。

道路を走っていても問題はなく、むしろエンジンの音やハンドリングは絶好調。 オーディオもご機嫌です。

10分も走るとエンジンは80度まで針があがり、エンジンが暖まったことがわかります。 そして、90度に向けて少し針が動くが、急激ではなくたまに針が振れるだけ。走ったり止まったりで80度に針が戻ったりします。

そして、大事なエンジンファンも耳でも目でも動いてくることを確認できました。 ガソリンスタンドに立ち寄り、給油をして再度エンジンを点けて走り出します。

これでも問題なかったので、一安心。 無事に駐車場まで戻ってきて駐車しました。

大ピンチ脱出です。

終わりに

いやー。今回はかなりヒヤヒヤしました。 購入初期のオルタネイターが不安定な頃を思い出してしまいました。

あの時にメンタルが鍛えられたので、今回も無事乗り越えられたんだと思います。

今日はキルスイッチはそのままにして、翌日にちょっとドライブと洗車に行くことに決めました。

明日も無事エンジンがつくといいなぁ。(それって普通なことなんでしょうけどね) 願ってエンジンをつける方がちょっとおかしいのかもしれませんが、旧車を楽しんでいる感もあって、こういう人生もいいものです。

フォト

過去に何度も登場したことがある急速バッテリー充電機でチャージしている様子

キルスイッチを取り付けいただている様子

真上から見たキルスイッチ。クルクル回します。