よもやま話です。
入手したプラスチックケース付アルファロメオのエンブレムは、ホーンボタンの稼働する黒い部分を取り換えてセットしようとしたら微妙に部品サイズと形状があいませんでした。じゃあ、真上から貼り付けたらどうだ?と試してみたが、以下写真の外側
までプラスチック部分があたってしまい、プッシュしても稼働操作はできるものの音が鳴らないという事がわかりました。内側
だけ押し込まないと音は鳴らないということがわかりました。
上記の写真ではよーく見ると隙間があいており、エンブレムに立体感(ボタン)がないのです。
ということで、中から引っ掛かるように作られているケースなので、引っ掛かりの部分だけ削ってあげれば内側にピッタリなサイズになるのではないかと考え、駄目元で削ってみることにしました。
最初はやすりでこすっていったのですが、予想外に素材は堅く1mm削るのもかなり苦労しました。 そこで、彫刻刀でカットしていくと薄く0.03mm位ずつは削れて、スピードが格段に進みました。 それでも、1回で削れる量は1枚目の写真の彫刻刀の先端についているクズ1粒の量です。涙より少ないですね(笑)
1時間ほどで1/10程進みましたが「これじゃアカン」と思って、グサッと削ってみると塊で0.1mmくらいずつ部品を弾き出す削り方を編み出せました。
そうすると、さらに1時間ほどで1/3ほど進むことができました。
一日目は3時間ほどかけて半分ほど削り、根尽きました..
二日目はコツを覚えてさらに斜め削り進め、しばらくして弾き出すと大胆にパキッと削れることがわかり、数十秒で0.5mmほど進むことができ あと勢いでひたすら削り続け、1時間ほどで1周辿り着きました。
最後は、手に少しマメができているほどでした。 さいわい皮が破ける直前でしたので大事には至らなかったのですが、ペンだこと同じくらいのつらさです。
そして、完成したものがこちら。 2〜3mmほどのレンズ外周が削れ、ハンドル内側の位置にピタッとハマりました。曲歪で立体感もでてレンズ式だと存在感が違いますね。 実際にハンドルに上から取り付けてみたら音も鳴って成功です。
この地味な作業をやり遂げて「鳴った!」という喜びの声を遠方から整備士さんにお届けしたいということで、エントリーを書いてみました。